オンラインサロン「メンタル茶道」
メンタル茶道って何??
■ヤバイ新入社員の暴走、見てみぬふりの課長の間で死ぬ...は中世ロマン!?
「あ〜その手のトラブルは、古典の狂言のネタにもありますよ」
秋のヒンヤリした風が吹く、京都の鴨川で狂言師・河田全休氏に言われた。
となりで話を聞いていた友人A。みるみる顔色が良くなっていった!
友人はアラサー会社員。大学を出て4月に入社した、ホワホワの新人の教育係を任された。なんでも、その新人がヤバすぎるという。締め切りを守らない、言う通りに資料を修正しない、電話で取引先を怒らせる。しかし友人が注意しても全然謝らないそうだ。
挙げ句の果てに、新人はきょとんとした顔をするらしい。なぜ自分が怒られているのかわからないと...。
なぜ自分が責められなければいけないのかと...。ナウシカの肩にのり、まっすぐ澄んだ瞳で王蟲だらけの大地を見つめるテトのように、新人は友人を見つめてくるそうだ。そして職場では新人が左隣に座っているらしい。
友人は、顔の左側だけニキビができていた。オーマイガッ!
さらに友人を不幸にしていたのは上司であった。部下にはハッキリ通達はなかったそうだが、どうやら部長は人事部から「新入社員すぐ辞めるからケアして。」と念を押されていた模様。新入社員が初年度に辞めたら部長の年棒減らす...そんなペナルティーもあったかもしれない。だから友人が「新人ヤバイっす、面倒見きれないっす。」と上司に訴えてもモヤモヤした返答しかなかったそうだ。
課長や部長に相談すると「まあまあ、まだ入社したばっかりだしさ。●●さんが理想高すぎなんじゃないの?」とかわされた友人。四面楚歌、孤立、友人は怒りをぶつけるところもなく萎えていた。
しかし!!!!!狂言師・河田さんに話すと
「その手のトラブル、狂言の定番ネタだですよ」と微笑み返された。「狂言の主人公は『太郎冠者』といって、丁稚奉公ではたらく人が良く設定されます。主人には怒られるし、職場の若い奴がサボって酷い目にあわされる。そういう主人公の話よくあります。」
「マジすか!!!!」友人は目を輝かせた。
「河田さん、狂言っていつごろできたんですっけ」
「そうですね、ざっとみつもって500年前ですかね。」
と答える河田さん。すると
友人は鴨川の河川敷をぴょんぴょんジャンプした。
「マジすか。500年も前から日本人って同じことで悩んでいるんですか。ウケる!!
なんか、どうでもよくなってきました!!!!」シャカリキに答えた。
■ストレスに効くのは、カウンセラーよりも「遠距離・愚痴シェア力」!!!!!
同じ職場の人と飲みに行くと、ヤバイ上司の愚痴でもりあがる。スッキリした気で帰宅。しかし翌朝、一緒にディスっていたはずの同僚が上司にゴマを擦っているところを見てしまい萎える...そんな経験はないだろうか。近くで働く人と愚痴っても、あまりストレス軽減にはならないのだ。
しかし、友人Aを見てみよう。500年前の狂言に、自分と似た境遇の主人公が出てくると知った瞬間に元気になった友人。自分と似た悩みをもつ人が、遠くにいると俄然、自分がおおらかになれるのだ。
これを私は
「遠距離・愚痴シェア力(りょく)」
と名付ける。
同じ職場の人が、似た愚痴をいうのは当たり前。しかし500年も前の中世の人や、地球の裏側に住む人などぜんぜん違う環境にいる人が同じ悩みを持つと知ったら...??? そう、自分の悩みはどこにでもあると、解釈できる。自分の悩みは普遍的なものだった、と冷静になれる。どっぷり浸かっていた悲劇のヒロインスポットライトを消してスンと第三者になれる!イッツぁ すもーるわーるど!
■利休も茶会で使っていた「遠距離・愚痴シェア力」
ここでふと谷田が思い出したのは、千利休だった。利休は若い頃はあまりカネをもっておらずいい茶道具は買えなかったといわれる。しかしトーク力が半端なかったらしい。
ボロボロの安い茶碗を「この歪みがマジ最高なんすよ!!!」などといってプレゼンして、金持ち茶人たちにリスペクトされるようになっていった。
60歳を過ぎた利休は、みなさんもご存知のように当時の茶道ギョーカイで大人気。遠く東北の田舎武将から、かっこいい茶道具を送って欲しいと頼まれたり、地元の大阪・堺で世界中からきた貿易商と抹茶を呑んでいたにちがいない。
利休の評判を聞き、わざわざ遠くからやってきた客を狭い茶室に招く利休。遠い北国にいる大名につかえる武士が茶碗をもらいにくる。客は、密室の茶室で上司がいないことをいいことに「部長、マジ理不尽なんすよ!」などと利休に愚痴をもらすこともあっただろう。利休は生まれながらのトーク力でがんがん共感しただろう。さらに、世界中のいろいろなVIPと茶会をしてきた利休。田舎侍の悩みを聞いたら「あ、その悩み、先月のポルトガル貿易商の人もいってたわ」などと語っていたにちがいない。
■抹茶のリラックス成分も相まって、茶会でのストレス発散はハンパないことに!
利休の遠距離・愚痴シェアトークで気をよくした田舎侍。しかもいいタイミングで利休がたてた抹茶が出てくる。抹茶はカフェインも強いが、もうひとつ成分がある。テアニンというリラックス成分だ。コーヒーやエナジードリンクはアゲアゲになるだけだが、抹茶を飲むと目は覚めるけど同時に気持ちが和らぐ。これはやられたメンタルが修復することまちがいなし!!!利休の「メンタル茶道」最高っす!!!
■メンタル茶道はじめます
というわけで、給湯流でも「メンタル茶道オンライン」をはじめます。
事前に、お客さんから悩みをヒアリング。似た悩みを持つ人があつまったら茶会を開くのだ。まったく知らない異業種、遠いところに住んでる人と初対面で、同じ悩みを愚痴ってもりあがる。自分の悩みを普遍化し、抹茶をのんでリラックス。
職場の悩みなどは、いろいろな部署がからんですぐ解決することはできない。
しかし「メンタル茶道」で、遠い人たちと愚痴シェアすればストレスは軽減される。
ぜひ「メンタル茶道」は、まずは異業種の会社員さん同士でスタート考えております。
各企業の人事部様、ご連絡お待ちしております!
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